神社の人形(ヒトガタ)

【人形とは】

 ここでは、「人形」は「にんぎょう」ではなく、「ひとがた」と読んでください。

 人形とは白い紙を人の形に切ったもので、撫物(なでもの)という呪物の一種です。撫物で人の体をなでてその人の穢れを撫物に移し、川に流したり焼いたりして穢れを別世界へ転送します。

 

 神道では、人の罪は穢れから来るとされていて、穢れを祓うことが大切です。

 神社によっては人々から寄せられた人形を使って、六月と十二月の大祓の神事を執り行う所があります。人形に自分の名前と年齢を書き、人形で体をなでてから息を人形に吹きかけます。そのような人形を神社に納めます。それらの人形を神事の際に川に流したり、お焚き上げしたりして人々の罪穢れを祓います。

 

 人々の罪穢れを祓う神様がいらっしゃいます。大祓祝詞に記されている祓戸大神がそうであり、瀬織津比売(せおりつひめ)、速開都比売(はやあきつひめ)、気吹戸主(いぶきどぬし)、速佐須良比売(はやさすらひめ)の四柱です。祓戸大神は伊弉諾尊が禊をした時に生まれましたが、この後に住吉三神や三貴子も生まれました。

 

 雛祭りのおひなさまの原型は流し雛といわれていますが、この流し雛も人形と同じように、人の罪を引き受けて持って行ってくれるものでした。雛とは、人のヒナ型の意味です。

 

 人が体を撫でて息を吹きかけた人形には、確かに邪気がこもっています。新しい人形と使用済みの人形にそれぞれ手をかざしてみると、「気」が明らかに違います。大祓いの神事に人形を納めるとスッキリします。

 

 

【衣服も人形なのか】

 衣服に臭いがつきやすいのはご存知でしょう。人の体臭が服に付きます。外に出かけたときにも服に臭いが付きます。焼肉屋の煙の臭い、タバコのにおい、人いきれなど服は色々な臭いを吸ってしまいます。服が邪気を吸うといってもいいです。

 

 簡単に運気を上げる方法があります。

 もうおわかりでしょうが、衣服をこまめに洗濯することです。服を洗濯することで邪気が取れます。人の服を洗濯するのは徳が高い行為といえます。その点、クリーニング屋さんは徳が高いですが、人々の邪気を受けて何かと大変だと思います。

 

 そうはいっても、頻繁に洗えない服もあるでしょう。

 親戚のおばに外出してから帰宅するときに玄関の外で上着を脱いでバタバタと振ってから家に入る人がいます。おばさんの行動は、神経質という言葉では片づけられないと思います。服を振ることでちりと一緒に邪気を払っているのだと思われ、理にかなった方法だと思います。

 服を振り動かした後にファブリーズをかけるのも有効だと思いますが、邪気払いの見地からは家の外でかけるのが大事だと思います。