歩く呪術・禹歩はふつうに役に立つ

【うほ】

 禹歩(うほ)とは歩き方による呪法です。

 古代中国の聖王である禹は、その治世中に国内を歩いて回り、その結果足を引きずるようになったと伝えられました。そこから禹歩という呪術的な歩き方が広まりました。

 禹歩のやり方は抱朴子(ほうぼくし)に記されています。

 

それによれば、

スタート時点で両足をそろえて立つ

 

左足を一歩前に出す。
右足を左足より一歩前に出す。
左足を引きつけて右足とそろえる。

 

右足を一歩前に出す。
左足を右足より一歩前に出す。
右足を引きつけて左足とそろえる。

 

左足を一歩前に出す。
右足を左足より一歩前に出す。
左足を引きつけて右足とそろえる。

 

以下繰り返しとなります。

 

 禹歩が日本に伝わり、それを陰陽師が取り入れたといいます。彼等は術をかける時に禹歩で移動しながら呪文を唱えたのでした。

 

【禹歩を使う】

 さて、私はこの禹歩から呪術的なところを取っ払ってしまって実用性を試してみました。

 人は普通には両足を交互に出して歩きますが、これは2拍子のリズムになります。

 禹歩は片足を交互に前方の足に引きつける歩き方であり、3拍子のリズムになります。

 慣れると禹歩でも速く歩けます。禹歩で速く歩いてみると、途中でブレーキがかかるような、言い換えるとフェイントがかかるような歩き方になるのです。この時、足を引きずる必要はありません。

 

 2拍子のリズムで歩くと細かい微調整がきかないのです。しかし禹歩で歩くと、足を引きつけて両足がそろう時に、次に足を前に出すときの歩幅を調整することで、微妙な歩き方ができるのです。

 

 周りの人が2拍子で普通に歩いているときに、自分は禹歩の3拍子で歩くと人とぶつからないで歩くことができます。私は人が多くて乱雑に歩いている場所で禹歩を使って効果を実感しています。

 

 皆さんも駅の雑踏などで禹歩を試してみたらどうでしょうか。コンビニやスーパーのレジ前で並んでから移動するときにも使えます。効果を実感したら、きっとウホホッて思えることでしょう。