住吉大社に詣でる①

 住吉大社は摂津の国の一の宮です。日本屈指の古社で、地元の人から「すみよっさん」と呼ばれ親しまれています。私はこの神社の雰囲気が好きで、関西に行く時はできるだけここに参拝するようにしています。

【住吉大社へのアクセス】 

 住吉大社の場所は大阪市の南部で、難波と堺の間に位置しています。

 住吉大社は南海電鉄本線の住吉大社駅で降りると東側に見えます。南海電鉄高野線の住吉東駅で降りて西に行く方法もあります。私は関西空港方面から行く場合が多いので、もっぱら住吉大社駅で降りて行きます。

 住吉大社の西側に路面電車が走っていて、見ると乗ってみたくなります。これは、阪堺電気鉄道阪堺線であり、住吉鳥居前駅で降りると住吉大社はすぐ隣です。

  昔は西側にある住吉公園の近くまで海だったそうで、このあたりも白浜に松が生えている風景だったようです。

 表参道を東に行くと正面に反橋(ソリハシ)が見えてきます。

【反橋】 

 反橋は太鼓橋とも呼ばれています。反橋を渡り、亀が泳ぐ池を越えます。

 この反橋、歩いてみると下りの後半の急勾配感が半端ではありません。もちろん、反橋を経由しなくても社殿には行けるのですが、ここを通ると住吉大社に来たーと実感します。

 

 反橋を下りると左手に手水舎があり、正面の鳥居を越えると本殿に至ります。

【住吉大社社殿】

 正面の鳥居を入って左手手前から第三本宮第二本宮第一本宮です。

右手が第四本宮です。

 

 住吉大社の社殿は第一本宮、第二本宮、第三本宮が海に向かって縦に並ぶ独特の配置です。あたかも船団が海に漕ぎ出すかのように見えます。

 

 住吉大社の神域は明るくて伸びやかな雰囲気があり、そこはかとなく潮の匂いが感じられます。ここから見る大阪の空はとても青く感じられます。いつ行っても人でにぎわっている印象があります。

第二本宮の本殿背面
第二本宮の本殿背面

【住吉造】

 社殿は住吉造という丹塗り、檜皮葺き、直線型妻入式の切妻屋根の様式で、国宝に指定されています。正面から幣殿(ヘイデン)を見ると重厚で、背面から本殿を見ると軽快です。この対照が絶妙であり、住吉造りは個性的で優れた意匠だと思います。

 

 第一本宮の幣殿は他よりも広くて、ここで結婚式をしていることがあります。参拝時にご婚礼に遭遇するのはたいへんおめでたいことです。新郎新婦を祝福しますと同時に参拝者も神様の福を分けていただけるように思われます。

 

 なお、参拝者の御祈祷は第三本宮の北側の祈祷殿にて行われます。

住吉三神 (古事記の表記)
住吉三神 (古事記の表記)

【住吉大社の御祭神】

第一本宮 底筒男命(ソコツツオノミコト)

第二本宮 中筒男命(ナカツツオノミコト)

第三本宮 表筒男命(ウワツツオノミコト) 

 住吉大神は以上の三神の総称です。

第四本宮 息長足姫命(オキナガタラシヒメノミコト): 神功皇后(ジングウコウゴウ)

   

【住吉大神の誕生】 

 古事記によれば、伊邪那岐命(イザナギノミコト)が黄泉の国から逃げ帰った後に禊ぎ祓いをした時に多くの神が生まれました。

 すなわち最初に汚垢(ケガレ)から生じた神が八十禍津日神(ヤソマガツヒノカミ)、大禍津日神(オオマガツヒノカミ)でした。

 その禍(マガ)を直さんとして生まれたのが、神直毘神(カミナオビノカミ)、大直毘神(オオナオビノカミ)、伊豆能売神(イヅノメノカミ)でした。

 次に水の底にすすぐ時に生まれたのが、底津綿津見神(ソコツワタツミノカミ)、次に底筒之男命(ソコツツノオノミコト)でした。水の中にすすぐ時に生まれたのが、中津綿津見神(ナカツワタツミノカミ)、次に筒之男命(ナカツツノオノミコト)でした。水の上にすすぐ時に生まれたのが、上津綿津見神(ウワツワタツミノカミ)、次に筒之男命(ウワツツノオノミコト)でした。

 この後に伊邪那岐命が左目を洗った時に生まれたのが天照大御神(アマテラスオオミカミ)、右目を洗ったときに生まれたのが月読命(ツクヨノミコト)、鼻を洗った時に生まれたのが建速須佐之男命(タケハヤスサノオノミコト)でした。

 なお、御祭神の漢字が古事記と違うのは、日本書紀の表記を採用したためと思われます。

 

 まとめますと、住吉大神はイザナギノミコトが禊ぎ祓いをしたときに生じた三柱の男神であり、水の神・海の神です。同時に海神である三柱の綿津見神が生まれていました。

 このようにして住吉大社の三神が出現されたことが、その御神徳に関係します。

 

 「住吉大社に詣でる②につづく」