堺市の「大鳥大社」に詣でる

 和泉国の一の宮は、堺市西区にある大鳥大社です。 

 

【 大鳥大社の行き方】

 JR阪和線の鳳駅の北方に位置します。鳳駅西口を出て東北に向かい、突き当りを左折し、鳳小学校を過ぎた先にお社の森が見えます。 

大鳥大社の御朱印
大鳥大社の御朱印

【御祭神】

日本武尊(ヤマトタケルノミコト)

大鳥連祖神(オオトリノムラジノオヤガミ)

 

 もともと大鳥氏が祖神を祭っていた場所に、あるときから日本武尊を祭ることになったようです。

 

【古事記と日本書紀】

  古代の神話を調べるのに、古事記と日本書紀は良い資料ですが、両者の記載が時として異なっていることがあります。例えば、日本武尊は伊吹山の神の毒気に当たって亡くなりましたが、その伊吹山の神の化身を古事記では白猪、日本書紀では大蛇(おろち)と書いてあります。門外漢である私には古事記と日本書紀のどちらを信じたらよいか判断がつかない場合が多いです。

【日本武尊】

 日本武尊は景行天皇の第二皇子、大和朝廷に従わない者や荒ぶる神を討伐した古代の英雄です。

 日本武尊は伊吹山の荒ぶる神を取りに(殺しに)行ったのですが、油断して神剣・草薙劔(クサナギノツルギ)を尾張の宮簀媛(ミヤスヒメ)のもとに置いていきました。その結果、伊吹山の神が降らせた雹にあたり尊は正気を失って弱ってしまいました。それから、能褒野(ノボノ:三重県鈴鹿)に行ったところで危篤となり、没しました。

 その地に御陵を作り尊を葬ったのですが、尊の魂は白鳥となり大和の国に飛んでいきました。尊の后や御子たちは泣きながら白鳥を追っていきました。白鳥はさらに河内の国に飛んでいきました。そして最後に大鳥の地に舞い降りたという言い伝えです。

 日本武尊には六人の御子がいらっしゃいましたが、その一人が足仲彦天皇(タラシナカツヒコノスメラミコト)すなわち仲哀天皇でした。 

 草薙劔は熱田神宮の御神体として祀られています。

大鳥大社の楠
大鳥大社の楠

【楠の大木】

 手水舎の隣にクスノキの大木があります。

根が石柱を巻き込んですごいことになっています。

  

大鳥神社の社殿
大鳥神社の社殿

 神域の森はうっそうと茂って暗く、深いです。千種森(チグサノモリ)と言われています。

 

 白鳥大社の周囲は住宅街なのに、なぜこのような深い森があるのか謎です。私は夜明け前にも大鳥大社を参拝したことがありますが、千種の森は怖くてとても足を踏み入れようという気になりませんでした。

【御神徳】

  日本武尊の生涯を考えると、御祭神の功徳は勇気を授かることでしょう。現状を打開する勇気のパワーをいただくことができます。日本武尊が草薙の剣を持っている姿をイメージして祈ると良いと思います。