
5月28日、幣舞橋から戻ってきました。
朝まだ早いので、JR釧路駅から普通列車にのり、釧路湿原に行くことにしました。

釧網線6時2分発・網走行きの気動車一両です。ワンマン列車。

列車は市内を出ると釧路湿原の東のへりを走ります。
走ること18分、釧路湿原駅が見えてきました。
釧路湿原駅は細岡という南北に細い丘の西側の麓にあって、その西側はすぐ湿原です。
ややこしいことに、もう一つ先の細岡駅には細岡展望台はありません。

釧路湿原駅につきました。
降りたのは私一人。
乗ってきた列車を眺めます。
列車が走り去ってしまうと、大自然の中に自分ひとりです。
鳥が鳴いています。ホーホケキョという鳴き声も。

釧路湿原駅は山小屋風の無人駅です。
ここに切符の自動販売機は無く、帰りは列車の中で整理券をとって後で精算します。
飲み物の自動販売機はありました。
トイレは無し。
駅の東側に丸太で土留めをした階段状の急坂があります。この坂を登ると細岡の尾根に至り、南に行くと細岡展望台があります。駅から展望台まで460m。帰りの列車が来るまで26分。私の足で往復できるのか?

細岡展望台に行くと、先客が来ていました。
車で来られたのでしょう。
下の3枚は湿原の風景をパノラマ的に撮りました。
湿原自体はこの時期は枯草色です。周辺の緑は林です。釧路川が蛇行しているのが見えます。北西に雌阿寒岳と雄阿寒岳が見えるはずなのですが、遠くは雲で見えず。

細岡の尾根の高い所に展望広場があります。ここから見ると、手前に細岡の林があって、奥に蛇行する釧路川と湿原が見えて遠近感がはっきりします。
そうこうしているうちに制限時間でござる。
駅に戻って6時46分になりました。
誰もいません。
何の気配もありません。
心細さがつのります。
はたして、列車は来てくれるのか?
すると・・、来た、来た。来たーっ!


