オーティス・レディング(1941-1967)はR&Bのミュージシャン、ソウルの歌手。この人のドック・オブ・ザ・ベイという曲が好きで時折聞きます。
歌詞を訳してみました。
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朝日の中で座っている
俺は、夕暮れになっても座っているだろう
船が入ってくるのを眺めながら
そして船がまた出ていくのを眺めているだろう
俺は入り江の波止場に座っている
波が打ち寄せるのを眺めている
俺はただ入り江の波止場に座っている
時を費やしながら
俺は故郷ジョージアを離れて
サンフランシスコ湾を目指した
俺は何も生きる目的がない
この人生に何もやってこないように見えたから
だから俺は入り江の波止場に行ってただ座っているのさ
波が打ち寄せるのを眺めながら
俺はただ入り江の波止場に座っている
時を費やしながら
何も変わらないように見える
すべてがずっとそのままだ
十人がやれと言うことが俺にはできない
だから俺はずっと同じままなんだろうと思う
そうさ
ここに座って骨休めをしている
この寂しさは俺から離れないだろう
そうさ
二千マイル俺は放浪して
この波止場を住処にした
今は俺は入り江の波止場に行ってただ座っているのさ
波が打ち寄せるのを眺めながら
俺はただ入り江の波止場に座っている
時を費やしながら
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朝から晩まで無為に座って、海を眺め船が出入りするのを見ているという歌詞で、なんとも脱力系です。
「何も変わんねーよっ」と歌った三日後にオーティス・レディングは自家用飛行機の事故で他界してしまいました。
この地球に生まれてきて生きることは、死が訪れるまで常に変化させられるということです。そういう星なんです。ここは。