HY「時をこえ」を聴く

 HYは沖縄県うるま市出身の5人組のバンドです。このバンドを知ったのは2010年のNHK紅白歌合戦の時でした。その時の曲目は「時をこえ」でしたが、後まで強く印象に残りました。

 詩は、太平洋戦争沖縄戦の祖父母の体験を孫が聞き、後の世代に伝えていかなければならないと決意する内容です。曲は三線の前奏から始まり、琉球音階が使われます。途中でエイサーの太鼓が入りました。エイサーとは沖縄でお盆の時に踊られる伝統芸能です。江戸時代に沖縄に浄土宗が入ってきたのが契機となり念仏で先祖供養をするようになったのがエイサーということです。

 動画はNHK歌合戦の時のものですが、外国人のコーラスも加わり、世界平和を祈る演出がなされています。仲宗根泉の女性ボーカルは声に特徴があり、深い情念を感じさせます。新里英之の男性ボーカルですが、この時は緊張していたかもしれません。夏のお盆の頃に聴きたくなる歌でした。