寺久保エレナのサックスを聴く!

 寺久保エレナは1992年札幌生まれのアルトサックス演奏者。2010年に高校生の時、NORTH BIRDというアルバムでメジャーデビューを飾りました。共演者はピアノのケニー・バロンをはじめとする豪華メンバーです。NORTH BIRDは山下洋輔が彼女のために書いた曲です。北のバードって聞いただけでワクワクしますね。このアルバムのイッツ・ユー・オア・ノーワンを聴くと確かにチャーリーパーカーばりのプレイで、これを女子高生が吹いていると思ったらめまいがしたものです。

 NORTH BIRDに収録されているステイブルメイツはベニー・ゴルソン作のしゃれたセンスが光る曲。演奏のイントロ部分のアレンジは寺久保エレナが書いたそうです。ちなみにジャケットの写真はどう見てもカツラですね。

 2011年に寺久保エレナはセカンドアルバム NEW YORK ATTITUDEを出しました。ケニー・バロンのピアノ、ロン・カーターのベース、ドミニク・ファリナッチのトランペットと、これまた豪華メンバー。Oriental Folksong, This Here, Del Sasserの三曲でファリナッチのトランペットが聞けますが、ファリナッチのうまいことは半端ではありません。どうやらエレナのプレイに刺激されて本気を出した感じがします。Oriental Folksongでのサックスとトランペットの掛け合いは素晴らしいもので、恋人同士の語らいのような感じをうけます。

 NEW YORK ATTITUDEでの寺久保エレナはアルトとテナーの違いはありますが、なんとなくコルトレーンっぽく聞こえたものです。ここまで書いてみて、ユーチューブを探しましたが、NEW YORK ATTITUDEは見当たりませんでした。ですので、興味がある人はどうぞCDを聞いてみて下さい。

 代わりに、水戸でのライブを拾ってきました。メンバーは石井彰(p)、金澤英明(b)、石若駿(ds)です。ノリノリの演奏で音質が良く、エレナの鬼気迫るプレイがあって、素晴らしく聴きごたえがあるものです。