プロコフィエフ「三つのオレンジへの恋」から行進曲

 「三つのオレンジへの恋」はイタリアの劇作家カルロ・ゴッツィのおとぎ話的コメディを元に、プロコフィエフが1919年に28歳の時に作曲したオペラです。架空の国の物語で、ノイローゼにかかった王子を笑わせれば病気が治るということで、父王が盛大なパーティーを催すところから始まります。そのパーティーに来た魔女の失態を見て王子が笑ったことで、王子は3つのオレンジの実に恋をするという呪いを掛けられてしまいます。後に王子は3つのオレンジを見つけ、それらを切ると中から姫が出てくる(!)のですが・・・。はじめの二人の姫は死亡し、最後の姫だけ生き残り、王子と恋仲になるという話らしいです。

 今回紹介するのは、その中の「行進曲」です。ノイローゼで寝ている王子を無理やりパーティーへと連れだすところで流れる曲です。なんというか、ちょっとグロテスクな感じの行進曲で短い曲ですが、プロコフィエフの才能がぎっしり詰まった感じがします。まずは、モスクワ市交響楽団「シティ・フィルハーモニー」の演奏です。

 次は五嶋みどりのバイオリンで、同じ曲を聴いてみましょう。とくに最後の終わり方が好きです。