一押しのピアニスト 反田恭平

 反田恭平は1994年札幌生まれ東京育ちのピアニストです。モスクワ音楽院入学・ロシア在住とのことです。彼の演奏は確かな指のテクニックに支えられたスケールの大きさを感じさせます。2017年は日本縦断ツアーを行うので、生で聴いてみるべきでしょう。今の若手ピアニストの一押しです。

 

 ユーチューブにリストの「愛の夢」とモーツァルトの「ピアノ協奏曲第20番」がありました。

  彼がリストのダイナミックな難曲を軽々と弾きこなすのを以前視聴してすごいと思ったのですが、「愛の夢」のような曲を情感豊かに弾くのもいいものです。

 人気曲なのでつい他の演奏家と比較されてしまいますが、その中でもこの演奏はピカ一でしょう。クリアでキラキラした音色、明瞭な低音、余韻の深さ。交差する右手の細やかなタッチ。しかも、この演奏は中間部でガーッと盛り上ります。それでも、この演奏はまだ粗削りでもっと伸びしろがあるように思えるのです。

 反田恭平をすごいと思うのはモーツァルトの演奏も素晴らしいところです。モーツァルトの曲を品良く感動的に聴かせるにはテクニックを越えた音楽の本質的な何かが必要と思うのです。沼尻竜典が指揮をした「ピアノ協奏曲第20番」はオケの演奏も美しくて見事です。

 最後は2016年初頭にサントリーホールで行われた初リサイタルのダイジェストですが、音の透明感が素晴らしいです。途中で曲が切れてしまうのがとても残念ですが。