「平成29年の傾向予測」は当たっていたのか?

 私が2017年1月2日に今年の傾向を予測したことは結局当たっていたのでしょうか。時流の動きは速くて、1月には早くも傾向が明らかになったことがありました。

検長くなって恐縮ですが検証してみたいと思います。

 

【天皇陛下の生前退位】

 天皇陛下の生前退位の御意向を受けて関連立法がなされ、生前退位の方向で進んでいくと思います。早ければ来年、遅くても2年後には今上天皇が退位されて、新天皇が即位されるのではと思います。

●1月10日に政府が2018年12月31日に今上天皇が退位され、2019年1月1日(元日)に皇太子さまの天皇即位の儀式を行い、同日から新元号とする方向で検討に入ったという報道がありました。

 

 【天候】

 地球温暖化の流れが続きます。

●1月8日のNHKニュースでは南極大陸の巨大な棚氷ラーセンの亀裂が急速に拡大し分離のおそれがあると報道されました。

日本は暖かく湿った空気により、大雨や台風、ドカ雪といった災害に見舞われるかもしれません。

●1月中旬に強い寒波が来て日本海側を中心に大雪が降り、1月15日には京都、広島、四日市など平野部にも雪が積もりました。大学入試センター試験の開始時間を繰り下げた県がありました。この日行われた京都女子駅伝は吹雪のなかのレースとなりました。

 

【政治の混迷】

 第一感としては、政治は先行き不透明で薄氷を踏むような一年となりそうです。

●韓国が2015年の慰安婦問題の合意にも関わらず国内への慰安婦像設置を容認し、釜山の日本総領事館前にも慰安婦像が設置されたことに抗議して、日本は在韓大使と領事を1月9日に一時帰国させ、通貨スワップ協議の中断などを決めました。このことで日韓関係改善の動きが後退し、パク・クネ大統領の退陣を控えて日韓関係は先行き不透明となりました。韓国側の慰安婦像撤去の動きはなく、事態は長期化しそうです。

 

 米国はトランプ新政権の「変革」が裏目と出て、迷走すると思われます。

●1月上旬に開かれた米経済学会に出席したノーベル経済学賞受賞者らから、トランプ大統領が掲げる保護貿易と経済成長を両立させようという経済政策に対し、深刻な景気後退につながりかねないと早くもダメ出しの声が上がりました。

●トランプ大統領が1月20日に就任式を行いましたが、女性、黒人、ヒスパニック系、性的少数者の団体が反対デモを行うなどトランプは不人気であり、米国の分裂傾向が示されました。トランプ大統領の就任時の支持率は過去最低の45%、不支持率も45%でした。米国の歴代大統領はその大半が就任後に国民の不支持率が過半数を上回る時期を迎えるそうですが、トランプ大統領は就任後8日間で不支持率が過半数を越え、最短記録を塗り替えました。

●トランプ大統領は就任一週間で大統領令を乱発しました。

 トランプ大統領は1月25日にメキシコ国境に壁建設の開始を命じる大統領令に署名しました。この壁の建設費はメキシコ政府が支払いを断固拒否しているので、トランプ大統領はメキシコからの輸入品に対する課税を提案していますが、この関税を払うのは輸入者であり、最終的には製品価格に上乗せされて米国の消費者が負担することになるそうです。

 1月27日には難民・移民の受け入れ停止、凍結などを命じる大統領令に署名しました。カリフォルニアやニューヨークなど全米15州と首都ワシントンの司法長官達は1月29日に共同声明を出し、難民や移民の入国制限を命じた大統領令を違憲だと非難しました。これをうけて、トランプ大統領は大統領令を擁護ないように指示した司法省のイエーツ長官代理を解任し、国土安全保障省移民税関捜査局の暫定トップのラグスデール局長代理を更迭しました。この大統領令に対し、米外交官多数が正規のルートを通じて国務省に異議を表明しました。2月4日、連邦地方裁判所のファーガソン司法長官は、この大統領令を違憲として全米で大統領令の即時停止を命じる仮処分の決定をしました。

●トランプ大統領は自分に対して批判的なマスコミと敵対しました。彼はツイッターで自分の主張をダイレクトにつぶやくという、大統領では異例のスタイルを就任後にも続け、1月29日には経営不振の偽ニュース、ニューヨーク・タイムズ紙は誰かが買収し、正しく経営するか、廃刊にすべきだ」とツイッターでつぶやきました。

 

 国際政治はトランプ政権により揺さぶられますが、日本も例外ではありません。TPP(環太平洋パートナーシップ)協定は経済的な中国包囲網でしたが、米国がTPPを破棄することは経済的包囲網の破綻を意味します。米国が内向きになる一方で、中国の勢力が増すことになるでしょう。ロシアは経済制裁が解除されることを望んでいますが、トランプが親プーチンであることで、それが実現されそうであり、石油輸出によりロシアは息を吹き返すでしょう。今年もプーチンの鼻息は荒いものがありそうです。日本は日米同盟を守りつつ、ロシアも含めた多くの国と協調することで国際的に孤立しないという安倍政権の従来からの外交方針を継承することでしょう。米国の迷走により、相対的に西欧の力が増すことも考えられます。

 南スーダンのPKOに派遣される自衛隊は駆けつけ警護の実施を迫られる機会がありそうで、日本の国際貢献の真価が問われるでしょう。

 

 国内では、安倍政権の力は強いと思われます。不安材料があるとすれば、安倍首相の過労による健康問題でしょうか。

●安部首相は年の初頭に衆議院の解散・総選挙は考えていないといいました。これは、現在の国会の自民党勢力の安定を踏まえてのことでしょう。

●1月16日にJNNの世論調査で阿部内閣の支持率が67%と、先月より6%増えて2013年11月以来の高い水準となったことが明らかになりました。

 

小池都知事は引き続き快調と思われますが、蓮舫率いる民進党はグタグダになりそうで、昨年以上に明暗が分かれそうです。

●東京都千代田区長選は自民党都連のドン・内田茂氏のおひざもとであり、区議選の前哨戦として注目されました。小池都知事は現職の石川雅己氏を支援したのに対し、自民党は与謝野馨元官房長官の甥の与謝野信氏を推薦して対抗しました。2月5日の投票では、石川氏が圧勝して5選を果たしました。

●政党支持率が一桁台を低迷する民進党では、一月に松野頼久氏らが「蓮舫降ろし」の拠点となる新グループを立ち上げた他、赤松広隆氏のグループも反執行部の動きを加速させました。

 

翁長沖縄県知事は普天間基地問題で反抗する手が限られてきており、国の攻勢を受けて抑え込まれそうです。

 ●政府は沖縄県名護市辺野古の新基地建設において2月6日から海上の本体工事に着手する方針を固めました。これに対して、翁長知事は埋め立てに必要で3月末に期限が切れて新たな申請が必要になる「岩礁破砕許可」などの権限を使って対抗する考えだそうです。

 

【日本経済】

 自動車産業の不振がありそうで、全般的には厳しいと思われます。その要因として考えられるのは、VWの販売台数増加や北米での自動車販売の落ち込みです。

●1月10日の報道では、2016年のVW グループの自動車世界販売台数がトヨタグループを押さえて1位になり、トヨタは4年連続の首位から陥落しました。

 

日本の自動車産業が活路を見出すためには電気自動車を中心とした研究開発に力を入れるべきでしょう。

 大雨や台風、ドカ雪といった災害により、鉄道や航空会社は困るかもしれません。ホテルや旅館などの宿泊業も影響を受けるでしょう。建築業や不動産、倉庫業はぱっとしないと思われます。

●1月15日にら日本海側を中心に大雪となり、京都、広島、四日市の平野部にも雪が降りました。この雪で飛行機の欠航便と鉄道の到着遅れが出ました。この日行われた京都女子駅伝は吹雪の中のレースとなりました。

●1月23日には西日本に大雪が降り、鳥取県では国道や米子自動車道で300台の立ち往生する車が出て自衛隊が災害派遣されました。

 

 好調なのは石油販売、酒造業や飲料関係、病院と医療関係、漁業・乳業・野菜果物の農家でしょう。

●1月6日に日本で初めて米国産のシェールガス由来のLNG(液化天然ガス)が新潟県の上越火力発電所に到着しました。その輸入は日本のエネルギー史に残る第一歩だといいます。

●豆乳が好調な売り上げを見せました。

 

 飲食店や水商売も吉でありそうです。 

 IT産業や通信は絶好調。電力会社、家電メーカー、放送局や出版、エンターテイメント制作会社、は好調そうです。

 ●パナソニックはEV(電気自動車)のベンチャー企業のテスラ・モータースとEV用電池の生産で2009年から協業を続けていますが、ネバダ州にあるテスラの巨大電池工場に「一連托生」となほどの1500億円もの投資を行いました。

 

【文化・芸能・スポーツ】

 若者押しというのが今年のトレンドでしょう。文化やスポーツ、芸能で若者が台頭しそうです。これは昨年の世代交代の流れを受けたものです。2016年の紅白歌合戦でベテラン歌手が外された傾向がありましたが、今年もこの傾向が顕著になるでしょう。音楽は若者を中心に盛り上がりそうです。芸能界は活気づきそうです。

 

漫才ブームが来るとしたら今年でしょう。

●1月3日にNHK の「新春生放送!東西笑いの殿堂」を見て、最後には涙が出るまで笑ってしまいました。これはマイブームかもしれません。

 

 文学、マンガ、アニメ、映画といったメディアにパワーがあります。とくにアニメは「君の名は。」の大成功を受けて製作者のモチベーションが高くて期待できそうです。映画では若手監督に注目。洋画ではアメリカ映画よりもヨーロッパ映画の方が面白いかも。

  

 文化では意外に書道が脚光を浴びるかもしれません。

●1月13日にフジテレビで放映された「TEEPPEN2017冬の陣」の書道対決では、ゆりやんレトリィバァが堂々の書を披露して優勝しました。

 

 スポーツでも若者が台頭する流れにあり、野球やサッカーでも若者主体のチームが台風の目となるでしょう。野球では栗山監督率いる日本ハムファイターズは面白いと思います。日本のプロ野球で大谷翔平を見るのは今年が最後かもしれません。大谷はとにかく今年は怪我しないよう注意です。

●1月31日に日本ハム・栗山監督は、昨秋に痛めた右足首の状態が思わしくなくコンディショニングが上がらないことを理由に大谷翔平の投手としてのWBC辞退を侍ジャパンに伝えました。その後、小久保監督は出場困難と判断し、大谷をWBC出場メンバーから外しました。

 

水泳、フィギュアスケート、スキージャンプも楽しみです。

 ●水泳女子の200メートル自由形で16才の池江璃花子は1月28日に日本記録を樹立し、個人5種目の日本記録保持者になりました。1月28日に19才の渡辺一平は東京都選手権男子200m平泳ぎで世界新記録を出しました。

●卓球女子も10代の選手が充実し選手層が厚くなりました。リオ五輪女子団体銅メダルの伊藤美誠、平野美宇、早田ひな、加藤美優、塩見真希、浜本由惟らです。1月22日の全日本卓球選手権女子シングルスでは平野美宇が3連覇の石川佳純を抑えて史上最年少の16才で優勝しました。

●フィギュアスケート・女子シングルでは10代の宮原知子が安定して強かった半面、復帰した浅田真央は振るわず今季後半の世界大会に出ないこととなり、世代交代が確実となりました。10代は宮原の他に樋口新葉、三原舞依、本田真凛、紀平梨花らの成長が著しく、選手層が厚くなりました。

●スキージャンプでは高梨沙羅が絶好調でしたが、 1月14日に札幌で行われたワールドカップ・ジャンプ女子第7戦と1月20・21日に蔵王で行われた第9・10戦では、伊藤有希が優勝をして、高梨と伊藤の二強時代をアピールしました。高梨沙羅は1月29日にルーマニアで行われたワールドカップ・ジャンプ女子第12戦とオーストリアで行われた第13戦・14戦で優勝して結局前人未踏のW杯53勝しました。

 

【ラッキーカラー】

 寒色系で地味な色だと思います。青、黒、濃紺、紫などと白を合わせるのがポイントかと。

 ●2017年春夏のトレンドカラーはアビス(深海のような濃いめの青)やヴァイオレット(スミレのようなやや青がかった紫)との説が出ました。

 

【その他コメント】

 嘘や不正が横行する世の中にあって、「正心」をモットーに生きるのが大切です。

●安倍首相は駐韓大使帰任に関する1月10日の共同通信のインタビューに答え、日韓関係の基礎に置く理念として、勝海舟の言葉「正心誠意」を挙げました。

 

研究して本質を追及することや知恵を出すのが吉です。企画や制作は実を結びやすいですが、忍耐が要求されます。語学をする人はNHKのネットラジオ「らじる」にチャンスあり。

自動車で山や高所(立体駐車場や橋とか)に行く時には安全に気をつけましょう。

 ●1月4日に室蘭市日鋼記念病院の立体駐車場から車が約3m下の地面に落下して運転の68才男性が軽症を負いました。車は急発進し、鉄製の柵を突き破り転落したということです。 

●1月7日に鹿児島市で93才の女性客を乗せたタクシーが行方不明になり、8日に山道でタクシーが脱輪した状態でみつかり女性は保護され、運転手は崖下に転落して意識不明の状態で発見されました。

 

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以上、すごくあたっていました。