映画「一週間フレンズ」:忘れられても愛せるか

原作:葉月抹茶

監督:村上正典

配役:川口春奈(藤宮香織)、山崎賢人(長谷祐樹)、松尾太陽(桐生将吾)、上杉柊平(九条一)、高橋春織(山岸沙希)、古畑星夏(近藤まゆ)、伊藤沙莉(フミ)、甲本雅裕(藤宮隆之)、国生さゆり(藤宮志穂)

この映画は、予想よりもはるかに良かったです。

まんが原作の青春ものというお題に対して丹念に作られていました。

 

映像がソフトな色使いで美しいです。

横からの柔らかな光線で人物が立体的に見えました。

風景に季節感があります。

音楽が場面とよく合っていました。

 

黒板アートの質が高いです。

パラパラ漫画は何回も見たくなりました。

学園祭の熱気がよく出ていました。

ドミノからキャンプファイヤーの点火のアイデアは面白い。

ポップが高校生にしては上手すぎるが、漫研だからいいのでしょう。

 

山﨑賢人の演技ですが、

香織が置き忘れた図書カードを見つけて匂いを嗅ぐ場面はわざとらしいです。

他では、明るく軽くて一途な主人公を好演したと思います。

川口春奈の固い表情は役作りのせいでしょう。

それゆえに笑った時が印象的でした。

電車から本を投げて渡すシーンの笑顔はすごく良かったです。

 

交換日記のアイデアは紀貫之の土佐日記でした。

「俺と友達になってください」の本音は「恋人になってください」ですね。

一週間で友達を忘れてしまう香織の病気は、解離性健忘症といいました。

一週間かけて築いた友達関係が元の木阿弥となるのは気の毒でした。

交換日記は燃やさずにずっと続けてほしかったです。

 

四谷天灯祭りで空に浮かぶランタンが幻想的で良かったです。

海中を漂いながら光るクラゲを思わせました。

ランタンの数はこの映画くらいが多過ぎなくてちょうどいいです。

紙風船に灯明を仕込んで熱気球の原理で浮かび上がるのです。

このスカイランタン、台湾で行われているようです。

火事の危険性があるので、可燃物があったり住宅密集地では無理です。

新潟県津南町のスカイランタンは豪雪の季節に行われるので安全です。