映画「チア☆ダン」:ダンスの見事なパフォーマンス

監督:河合勇人

配役:広瀬すず(友永ひかり)、中条あやみ(玉置彩乃)、山崎紘菜(紀藤唯)、富田望生(東多恵子)、真剣佑(山下孝介)、天海祐希(早乙女薫子)

 県立福井商業学校のチアダン部が全米のチアダンス大会のインターナショナル部門で今年優勝し、五連覇を達成しました。これは、その実話を映画化したものです。かなりの良作です。

 

 物語は主人公の友永ひかりが高校に入学してチアダンス部(チームJETS)に入部する所から始まります。ひかりの同級生の山下孝介はサッカーで全国大会出場を目指していました。ひかりはチアダンスで彼を応援したかったようです。入部してみると顧問の早乙女先生は厳しくて、上級生が皆やめてしまいました。校長と教頭は早乙女先生の熱血指導に批判的であり、廃部の危機がありましたが、ひかりたちの熱意により部は存続しました。JETSは福井大会で最下位に沈みましたが、部員たちはやる気を出し努力を続けていきました。そして3年生の時、全国大会を制し、チームは渡米して決勝で予選とは見違えるような素晴らしい演技をして優勝しました。

 

 この映画で広瀬すずは、笑顔だけは素晴らしいという、むしろ劣等生の役柄でした。ですが、決勝戦では急遽センタ―に抜擢されてチームの、のびのびとした演技を引き出しました。後ろの端でもセンターのつもりで踊るという普段の決心が素晴らしかったです。中条あやみが演じた主将の玉置彩乃は、影の主人公といってもいいでしょう。優勝の大望を叶えるために憎まれ役になってチームを引っ張りました。顧問の早乙女先生は大きな目標を生徒に与え、努力の方向性を明らかにし、優秀なコーチを呼んで目標を実現する道筋を付けました。顧問役は天海祐希が演じましたが、出演者の中では頭一つ抜け出ていたようでさすがでした。(実際に高身長であるのですが) また、ジャージ姿が決まっていたのは見事でした。難を言えば、あまり高校の先生に見えなかったのですが、これは髪型のせいでもあるでしょう。早乙女先生は生徒から見て鬼教師として描かれていましたが、終盤になって早乙女先生の視点で先生の綱渡りをするような覚悟と努力が描かれていました。

 

 出演者達のダンスは動きがきれいに揃った見事なものでした。なんだか、すごく感動した映画でした。