映画「ひるね姫」:現実とリンクする夢の世界

原作・脚本・監督:神山健治

 

配役:高畑充希(森川ココネ)、満島真之介(モリオ)、江口洋介(森川モモタロー)ほか

 

力作の劇場版アニメ映画です。

2020年の東京オリンピック開催が目前のごく近い未来が舞台です。

主人公のココネは岡山の女子高生で自動車修理工の父と二人暮らしです。

母は子供の頃に亡くなっています。

ココネはよく居眠りをするのですが、夢の世界では魔法を使う王女になっています。

その魔法とは機械に心を注入することです。

ある日、父のモモタローが警察に連行されてしまいます。

父が実用化していたある技術をめぐって巨大自動車メーカーの幹部が暗躍します。

そして、追われたココネは幼なじみのモリオと一緒に岡山県から東京に行ってしまいます。

そして、謎が解かれていき大団円を迎えます。

内容に人工知能(AI)や自動車の自動運転といった先端技術が盛り込まれています。

 

高畑充希が声優をし、主題歌を歌っています。

女優を声優に抜てきするのは、「君の名は。」の上白石萌音、「この世界の片隅に」の、のんに続く流行かもしれません。

岡山弁を話す高畑充希の声は肉厚感があり、主人公に実在感を与えています。

主人公のココネのキャラですが、目を見開いた時に正面から見た顔が「蛇女」っぽいのです。短すぎるスカート。

 

この作品で夜の家に侵入者が来る場面があります。

この家の中の暗闇の映像表現が優れています。

 

深い闇の暗さがよく描かれている点では、この作品は「君の名は。」を越えているでしょう。

侵入者のヒゲの悪役ワタナベは、免許証を見ると五黄土星の人であり、これには笑ってしまいました。

 

この物語では夢と現実が不思議にリンクしています。

夢の世界の登場人物は現実の存在です。

ココネが夢の中で意志をもって行動したことが現実と重なっていきます。

このような構成はとても斬新だと思います。