映画「PとJK」:警察官と女子高生の純愛ストーリー

原作:三次マキ

監督:廣木隆一、脚本:吉川菜美

 配役:亀梨和也(佐賀野功太)、土屋太鳳(本谷歌子)

 この映画は、青年警察官と女子高生の純愛ストーリーです。二人のなれそめは、合コンでした。16才の女子高生・カコが人数合わせのために合コンに誘われ、参加者の男に飲酒を強要されたところを代わりに飲んでくれた人・功太に好意をいだきました。功太との帰り道でいい雰囲気になったところでカコの年齢がばれて、二人はいったん気まずく別れます。それから夜の一人歩きの道でカコが不良達にからまれますが、そこに功太が現れてカコを助けてくれました。乱闘の際に不良が功太を鈍器で殴ろうとしたところをカコが割って入って代りに額に怪我をしました。それを見た功太がカコとの交際に本気になったのでした。

 そして、功太はカコの両親を説得して、二人はあっという間に結婚してしまいます。それは功太が中途半端な付き合いはしないと決心したためでした。常識的には、結婚はカコの高校卒業まで待てというところです。紆余曲折あり、最後に二人の結婚は同級生皆に盛大に祝福されます。

 

 映画は、恋愛を美しく描く役割もあると思います。愛を美しく表現することについて本作はいい線いっていたと思います。設定でヒロインが女子高生であるが故に純愛が強調されたようにも思います。大学4年生の土屋太鳳が高校1年生のカコを演ずるということで、危ぶんでいたのですが、杞憂でした。髪形や演技、そして純心をよく表現したことで違和感ありませんでした。また亀梨和也は警察官の姿が不思議と決まっていて好感が持てました。

 

 この映画の魅力はロケ地の函館にもあります。緑の函館山、市電、海沿いの倉庫、海を見下ろす坂道など、初夏の函館の風景がすごく良かったです。また、舞台となった高校の古い木造校舎の雰囲気がすてきでした。文化祭のシーンでの吹奏楽の演奏は見事でした。土屋太鳳は冒頭の坂道を駆け上ったり、ものすごい速さで自転車をこいだりしていて脚力の強さを出していました。また、文化祭ではカッパのコスプレもしていました。若い俳優たちが函館の良さをいっそう引き出したように思いました。なお、観覧車のロケ地はルスツリゾートでした。