神居古潭に行く:パワースポット?心霊スポット?

 神居古潭(カムイコタン)とは、旭川市と深川市の間に位置する石狩川の峡谷であり、景勝地です。今回は、神居大橋という吊り橋のある所に行きました。

 神居古潭は川幅が狭く、神居大橋の下流では川が直角に曲がり深い淵となっています。この淵をアイヌ語でパラ・モイ(広い湾)といっています。

 神居古潭とは、地質的には、神居古潭構造帯の固い岩山を石狩川が突き抜ける場所です。

 約1億6千年前に生まれた海洋プレートが数千kmも移動し、約1億2千5百万年前までに大陸プレートと衝突してその下部に沈み込み、低温高圧型の変成作用を受けて結晶片岩が作られました。やがてマントル起源の蛇紋岩が上昇する際に結晶片岩を一緒に地表に持ち上げて神居古潭帯が誕生しました。

 写真は神居大橋から見える岩ですが、複雑な褶曲は変成作用のものすごい圧力を物語っているのでしょうか。

 神居古潭の岩には、おう穴(けつ)といって、表面に円形の穴があるものがあります。

おう穴は小石が水流で回転して岩を侵食してできたものです。橋の手前にあった岩には沢山のおう穴がありました。

    カムイコタンはアイヌ語で「神の住む場所」という意味です。アイヌの伝説では、この地には悪い神と良い神がいたといいます。昔、悪神(ニッネカムイ)がこの地に大岩を投げ込みアイヌを溺れさせようとし、それをとがめた山の神(ヌプリカムイ)と争いました。そして最後には、山の神に加勢した英雄サマイクルが悪神を切り殺したそうです。

 

 神居古潭の急流は舟で移動するアイヌにとって一番の難所でした。神居大橋の周囲では川は静かに流れています。神居大橋から上流の春志内までの間で石狩川は急流となっていて、この区間ではアイヌは陸路をとったそうです。

 今のJRの線路は神居古潭付近で、ずっとトンネルになっていますが、昭和44年までは鉄道の線路は神居古潭の右岸の川沿いにありました。1932年(昭和7年)に神居古潭を走行中の貨物列車に崩れてきた岩が当たり、列車は石狩川に転落し乗務員が犠牲となる事故がありました。これも悪神の仕業だったのでしょうか。 

 神居大橋を渡るとそこに神居古潭駅の駅舎が改修されて保存されています。また、 蒸気機関車3両が保存されています。

   風水的に神居古潭に似ている場所を記憶から探してみると、ナイアガラ川が思い浮かびました。

 ナイアガラ川は、アメリカとカナダの国境をエリー湖からオンタリオ湖へ流れる川です。ナイアガラ川は滝で有名です。そのナイアガラの滝の下流にナイアガラ・ワールプールという場所があります。ワールプールとはジェットバスという意味です。滝の下流でナイアガラ川は狭い渓谷となり、ナイアガラ・ワールプールで深い淵を形成し直角に流れの向きを変えます。圧倒的なナイアガラ滝の水量を飲み込む深い淵は、規模こそ違いますが神居古潭に似ています。 

 ただ、ナイアガラ・ワールプールは激流であり、パラ・モイの流れは静かです。

 神居大橋は吊り橋であり、人が渡ってくると揺れます。

 橋の上から上流を見ると静かな流れです。

 橋の上から下流のパラ・モイを見るとやはりこんな感じの静かな流れです。

 下流方向をよく見ると水面は複雑な渦を巻いています。

 ここは石狩川の川幅が狭くなっていて、非常に深いそうです。川底付近ではものすごい水圧で水が渦を巻いているのかもしれません。

 この橋を渡る人は深い淵の渦に巻き込まれないように注意してほしいものです。

  神居古潭はパワースポットと言われています。

 風水的には川が曲がる場所では、曲がりの内側が吉で、外側が凶と言われています。

 実際、橋の南側の商店がある場所は曲がりの内側で、落ち着いた明るい雰囲気があります。穏やかな陽気といえるでしょう。

 曲がりの外側は橋を渡った北側であり、国鉄時代のトンネルがある場所です。このトンネルはサイクリングロードになっています。

 トンネルというのは本来陰気なものですが、ここのトンネルは格別に陰気です。このトンネルは心霊スポットと言われているようです。

 

 実際にトンネルの写真を撮ってみましたが、1枚目には真っ暗なトンネルの中に小さな光が見え、トンネルの右側にも小さな光が写りました。2枚目の写真では、トンネル内に光は見えず、右側の鉄柵のところに小さな光が見えます。

 トンネルの中にはあえて入りませんでした。

 古代にものすごい力を受けて生まれた変成岩を石狩川の水流が削ってできた神居古潭は自然の力が生み出したパワースポットといえるでしょう。ただし、パワースポットというのは、そこに行けば元気になるという単純なものではありません。神居古潭は水気が流れる場所であり、陰と陽の両方の気があるように思えます。帰った後には疲れてしまい、すぐに寝てしまいました。