原作:こざき亜衣
脚本・監督:英勉
配役:西野七瀬(東島旭)、白石麻衣(宮地真春)、生田絵梨花(一堂寧々)
薙刀(なぎなた)とは、長柄の打ち物の一種です。
薙刀というと、僧兵や武家の女子の武器のイメージがあります。
薙刀は力が弱い者でも扱える護身用の強力な武器ですが、弁慶のような剛力が薙刀を持ったら最強ですね。
ユーチューブで薙刀の試し斬りを見ると、巻き藁をスパスパ切っていてやばいです。
なぎなた競技には、競技用薙刀という竹製のなぎなたを使います。
面白いのは薙刀と剣道との対抗試合です。
薙刀は竹刀よりも間合いが長くとれるので、剣道に対して脛打ちが効果的です。
したがって、薙刀低段の女子高生が剣道高段の男子といい勝負をして、勝つこともあります。
前置きが長くなりました。
この映画は薙刀部に入った眼鏡っ子女子高生の物語です。
主人公の東島旭は高校生になったら何か運動をしようと考えていましたが、不思議な縁で薙刀部に入ります。
そして、憧れの先輩や個性的な部員達と共に部活を通じて成長していきます。
普通に考えたら、女の子がどうしてそこまで薙刀で頑張れるか理解しにくいです。
武道だからでしょうか。
薙刀で頑張ったらその先には何があるのか。
その答えは実際に打ち込んでみないとつかめないのでしょう。
この映画は「トリガール!」の英勉監督が撮りました。
私の偏見なのですが、英監督は単純明快に体育会系の映画を撮る印象があります。
「あさひなぐ」の方が「トリガール!」よりも癖がなく仕上がったのではないでしょうか。
「あさひなぐ」には乃木坂46のメンバーが多く出ていますが、彼女達は薙刀を良く練習したと見えていい動きをしていました。
原作漫画は今も連載中なので、映画はどこで話を切るかが問題です。
作品では団体戦の練習試合でライバル校に辛勝したところで終わっています。
高校生は成長途中で未完成な存在なので、そこで終わって良しと思いました。
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